刺しゅうと旅する

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糸の話

今日は糸の話。
母親が所持している手芸関連の雑誌を読んでいる時に見つけた記事。度々このブログにSAJOUの糸に関する記事を書いてきたが、NHKの「すてきにハンドメイド」という雑誌がSAJOUのヴェルサイユのショールーム兼倉庫で取材した記事を掲載していた。少ない文字数ながら面白かったので紹介したい。

記事のナヴィゲーターはフランス在住のブティ作家中山久美子さん。
SAJOUの社長フレデリックも登場している。


SAJOUの「フィル オ シノワ」のフィラゴン。キルト愛好家の人たちに親しまれている糸で、リュネビル刺繍でもよく使われる糸。



糸のパッケージに中国人がプリントされているので「フィル オ シノワ」(シノワとはフランス語で中国を意味する)の糸は「中国」と関連があるとずっと思っていたが、この記事を読む限りではそうではなさそう。
このデザインは約100年前にフランスでオリエンタリズム(東洋文化にインスパイアされている事)が流行した時に存在したパッケージを再現したとのこと。

この糸の受託製造をしているのはトゥルモンド製糸会社。所在地はパリからTGVで2時間のリール。
伝統的製法を維持している会社はフランスでも数少ないらしく、ここはその数少ないうちの1つ。工場の中には近代的な機械が数多くある中、この「フィル オ シノワ」に関しては19世紀末当時の技術で熟練スタッフの手によって製造していると記載されていた。

【おまけ】
これは先日紹介したリボン刺繍のリボン糸の会社Au Ver Soieのシルク刺しゅう糸。この絹糸も光沢が美しく出る糸。フランス製。



刺繍も場数をこなすと糸の個性が見分けられるようになり、歴史や糸の製造の背景を知るとますます一針一針が楽しくなってきた気がする。


良い作品が出来上がる事を刺繍の神様に祈りつつ、良い糸を使って気分を高揚させ本日も作業スタート。



読者の方にとって良い一日となりますように。


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